裏ワザ

車を手元に残しておける!廃車の仕方

Posted on 2017-06-24

廃車というとスクラップのような、物理的な廃棄処分をイメージされる方が多いのではないでしょうか。しかし、廃車とは法律に基づいた抹消手続きのことを指します。つまり、車の本体を手元に残したまま廃車の手続きが可能なのです。その方法について説明していきます。

意外と知られていない「廃車」の定義

冒頭に述べたように、廃車とは家具や家電を廃棄処分するようなイメージのように誤解されがちですが、法的な抹消手続きの事を指します。これは道路運送車両法によって定められており、抹消登録という手続きを行うことによって廃車となります。つまり、車をスクラップにする場合はこの廃車が完了した後ということになり、別の工程となるのです。逆に言うと、廃車を行ったにもかかわらず車両本体は存在し続けるという可能性もあるわけです。つまり、税金などを払わずに車両を手元においておいたり、どこか別の場所に保存・保管しておくことが可能になるのです。
ではどういった方法でそれが可能になるのでしょうか。それを知るためにはまず抹消登録について整理しておく必要があります。

2つの抹消登録

抹消登録は道路運送車両法によって定められた廃車の手続きですが、2つの種類があります。まず、「永久抹消登録」です。これは文字通り二度と使用することのない車に対する抹消登録です。一般的にイメージされる「廃車」とは、この方法が近いでしょう。基本的に車両の解体を前提としたものなので、その後に考えが変わっても再登録に必要な抹消登録証明書は交付されません。
次に、「一時抹消登録」があります。こちらはあまりなじみのない方も多いと思います。これは長期間、一時的に車の使用を中止するための手続きです。いわゆる「廃車」のイメージとはちょっと違う印象がありますが、これも廃車の手続きです。ただし、抹消登録証明書は原則として再発行されないため、紛失してしまうと再登録が困難になってしまうため注意が必要です。

車を残しておきたい!

このように抹消登録は車両本体の廃棄とは別の手続きです。必ずしも車を手放す必要はないわけです。
例えば数年の海外への長期出張が決まったが、ご家族の誰も運転をしないケースです。愛着があり手放したくない場合は、一時抹消登録によって税金や保険の支払いもなく保管しておくことができます。あるいは、複数台の車を所有しており、ほとんど乗らないが貴重な車なので手放したくないようなケースです。この場合も一時抹消登録によって税金などが掛からない状態で手元に置いておくいことができます。
もう走らせる予定はないが、思い出の品として、またはオブジェのように置いておきたい場合は永久抹消登録で良いでしょう。しかし、万が一の場合でも二度と登録はできないので、よく検討する必要があります。

以上のように、廃車といっても車両を保存しておくことのできる方法があります。いざという時のためにも、抹消登録について整理しておきましょう。

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